ブラジルモアイ大納言の日記

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インスタ映えについて


僕はシティボーイになりたい男、けんてい。
シティボーイの友人と話しながら、日夜シティボーイの人を研究している。

今日もシティボーイについて研究しようとインスタグラムを見たら、こんな投稿が目についた。

青字のものをハッシュタグと呼ばれるもので、同じハッシュタグを付けた人と繋がれるらしい。

なるほど。シティボーイはこうやってハッシュタグを付けて繋がるんだなぁと感じた。

あと、どうして顔なしの写真なのだろうかという疑問も感じた。どうしてシティボーイは顔を隠しての投稿をするのだろうか。

今回その疑問を解決するため『インスタ映え』について友人が語ってくれた。

インスタ映え

PC、スマートフォン向け写真共有SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のInstgramに投稿した写真や、その被写体などに対して見映えがする、おしゃれに見える、という意味で用いられる表現。「Instagram」と「写真映え」を合わせた造語。同義の言葉に、「Instagram」と「フォトジェニック(写真映えするの意)」を合わせた造語「インスタジェニック」、「SNS」と「写真映え」を合わせた造語「SNS映え」がある。(コトバンクより参照)

また、インスタ映えと言えども、『インスタ映えなスポット』『インスタ映え風景』と投稿も多種多様。


今回はその中でも『インスタ映えファッション』の投稿がシティボーイ(シティガールも含む)には多いので、シティボーイの友人と話し、考えついたことを書くことにした。

インスタ映えファッション


ここで話す『インスタ映えファッション』をするシティボーイには

①ファッションに興味が出だした大学生

古着やイオンに入ってそうなファッションアイテム、プチプラアイテム中心の投稿多めな人々。
どんな人でも、服は与えられたものを着ていました。そこから初めて自分で服を買いだすようになったよ、という人がわりといいね押してる感じ。

②服の概念をぶっ壊してくる、服飾系学校の学生

コンバース燃やしたりしてたり『Keep Out』と書かれたテープを全身に巻いたり。
わりと装苑系、個性派な人を好きな人がいいね押してる感じ。

③「そんな金どこにあるの?」と思わせてくる社会人

ハイブランドなアイテムを身につけて投稿し、QOL(クオリティ オブ ライフ=生活の質)高いだろ、としている。こんな生活をしたい!と思っている大学生がよくいいねしているなぁという感じ。投稿者の中には、高いものが全ておしゃれである、と思っている人もいる。もしかしたら、インスタ映えのためのアイテムなのかもしれない。

に分かれているなぁと思った。

共通して言えるのは、なぜわざわざファッション性のあるものをシティボーイは投稿するのか、ということだ。

Why?

彼らは、自身のこだわりがあるファッションアイテムを鏡の前でさらけ出すことで、ファッション感に磨きをかけている。

しかし、これだと「自分にしかこだわりが分からない」ことや「顔を出さずに投稿」してしまうと匿名になりやすく、本当に当人がおしゃれなのかが分かりにくい、といったことから彼・彼女らのファッション感は満たされないと考える。

やはり他人から「いやお前さんおしゃれ〜」と言われたい承認欲求の塊でもある彼らなので、満たすためにはもっと自分のファッション感を外に、広く知ってもらう必要があると考えた。

そう、シティボーイたちはとてもシャイ。だからこそ自信を持って外に出たい。
外へ出て自分のマイフェイバリットな服たちを着て街・学校へ繰り出すことに繋がるのである。

おしゃれボーイ・おしゃれガールの定義

『おしゃれボーイ・おしゃれガール(名)』
彼・彼女らは、自らのファッションに誇りと自信を持ち、さらなるレベルアップのため日々生きている生命体。主に17〜25歳程度のことを指す。自分のファッション感(ファッション観とも)を衰えさせないために、様々な媒体からアンテナを張って情報をキャッチして生きている。【2015 Kentyのシティボーイ大全集 前編より参照(そんなものはない)】


シティボーイの中でもおしゃれボーイ・おしゃれガールが投稿をしてくれるおかげで、着こなしや、「この人が着てる、このアイテムはどこのブランドのものなのかな?」と知ることができる。

また、こういったおしゃれボーイ・おしゃれガールの中には希有なことに、あまり有名でないブランドを投稿してくれる。
それにより「こんなアイテムがあるのか〜」となるので、読み手側としては新たな知識を得られるため感謝感激なのである。
そして投稿側は、少なからず「俺の投稿を見てくれ」「みんなの知らないようなブランドを着たものなら、特別感あるよなぁ」という気持ちが生まれるもの。
見えないライバルと戦い、より良いものを投稿してくれるのである。

しかし、こんな反対意見を言う人もいた。

SNSにて顔隠しての投稿。別に興味の無いコーディネートを見せつけられてる。公害だよまったく。」

シティボーイに憧れるものの、そんなおしゃれ特化なシティボーイに対して若輩者ながら僕も同感してしまった。
なんで同感かというとそれは「インスタで有名なモデルがやるなら分かるけどさぁ。お前さん一般人やん。モデル気取りかよ」って思うからである。

だからこそ顔を隠してやってるんでしょうが、正直インスタは独自の世界観満載なもの。
自己満でも良いと思ってはいる。

ただ、ファッションにおいてのインスタ投稿においては、「コーデスタイルに『ストリート、モード、カジュアル』とあるなら、『インスタ』ってスタイル増やしても良いのでは?」と思うくらいみんな同じような服装をする。

「せめて自身のファッションスタイルが確立したものを投稿しろや。」と思う人もいる。

(みんな首から上のない写真上げることでさらに誰か分からん!ほんとは1人が色んな服着てるんじゃない?アカウント複数持ちなの?)


「ふざけんじゃねぇ!この自称インスタグラマーどもめ!!!」

…とシティボーイの友人は熱く語るが、おしゃれ特化シティボーイ、通称おしゃれボーイたちを咎めるばかりではない、と続けて話してくれた。(おしゃれボーイは長いのでおしゃボと称します)


むしろ彼らに感謝しなければならないのだ。

もっと服を着ることに興味を持ってもらう

ファストファッションが流行しているこの時代。女子は割と感度高いが、ファッションに興味を持つ男子の感度はずっと低い。

だからこそ、数少ない感度の高いおしゃボ・おしゃガ達はインスタを通して、自身のおしゃれ感を高めると共に、ハッシュタグを使ってまだ見ぬ感度の高いおしゃボ・おしゃガ達と繋がり、「いいね!」を稼ぐためにインスタ映えを狙った「首なし・1:1の比率のファッションコーデ」写真を上げる。

ある意味、彼らのおかげで6割くらいは、ファッション業界は支えられているのではとさえ思う。
だからこそ彼らの「自己満投稿」には口を挟まず、「もっと経済を回してくれ!!」くらいの広い心と、あたたかい目で見守ってあげるべきなのだと、シティボーイの友人は語ったのだ。

そういった彼は『アクネストゥディオスのマフラー』を首に『ブルーボトルコーヒーのコーヒー』を飲みに行くと告げて僕と別れたのであった。